サンライズに飛び乗って、みたい。
5月末、どうにもやりきれなくなって夕闇が迫る中、おうちを飛び出し、ふらふらと駅に向かった。
こういうときは歩いたほうがいい。とりあえず財布や鍵、スマホなどをバックパックに詰め込んで歩き始めた。
しばらくすると「このままどこかに泊まっていいんじゃないか」と思い始めてきた。
年に1回は旅をすることにしているのに、去年は出ることができなかった。
そんなこんな、たくさんのことを考えたり思い出したりする中で、友達の文章を思い出した。
どうにもならなくなったとき、乗り物のチケットをその場で買ってどこかに行ってしまうのもいい、という内容だった。
私はうっとりと「サンライズに乗りたいなぁ」と思った。
サンライズとは毎夜運行している寝台特急の名前で、2年前に1度乗車したことがある。
そこで、ちょっと冷静になり「ここがサンライズの停車駅じゃなくてよかった」と弱虫なことを思ってしまう。実際そんなことをしたらまずいことになるので、そこはオトナの選択だったのかもしれない。
以前乗ったときは、停車駅まで新幹線をかっ飛ばして行った。
そのあと、気晴らしにマックシェイクのストロベリーを飲みながらまたもや考えた。
本気になれば、行けるんじゃね?
まずはサンライズのチケットを押さえることが最優先だけど、それさえできてしまえば、新幹線のチケットなんてまだまだ時間があるからどこかで席が取れるだろうし。メイク用品や歯磨きセットなんてドラッグストアもあるし、駅に併設しているビルには無印だってユニクロだって100円ショップだってある。タオルも下着も、必要なものは買えちゃう。
シャワーは東京駅構内のどこかにコインシャワーかなにかあるだろうし(サンライズのシャワーチケットは数に限りがあって争奪戦だと聞く)、まぁ、なんとでもなるわけだ。
今回はサンライズに飛び乗ることはしなかったけど、選択肢だけはいつでも持っていたいと思う。これが新幹線でも飛行機でも高速バスでも在来線でもなんでも、私はどこにだって行けるんだ。
ちょっと気分が落ち着いて、私は家に帰ることにした。
■本日の写真
在来線の車内で撮った写真。
キリエの日々
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