なたみの感想

何かを使ってみたり、遊んでみたり、行ってみたりしたことを綴る。

ぱぬ/鉈実

saypip、はじめてみた

 saypipというSNSが十二日にリリースされた。Bluesky上で回ってきたのを見て、わたしはさっそく登録してみた。

 saypipは完全に匿名の状態でしかつぶやけず、TL上はユーザー名どころかIDすら表示されない。そしてつぶやいた内容は七日間で消えてしまうらしい。

 少し前に「だれかオンライン」というサービスが取り上げられ、わたしも一時期利用していたが、それに若干似ていると当初は思った。わたしは「だれかオンライン」をまるで休憩時間の教室のようだと思った。それは打ち込める文字数が二十五文字と限られていることにより、人が実際に発言しているようなテンポの良さが感じられたからだと思う。あちらではゲームの話、こちらではちょっとしたお悩み相談……それらの観測できるのが面白かった。

 しかしsaypipは教室のような空間にはとどまらない。発言が七日間は残り、言葉も千文字は綴ることができる。Blueskyでつぶやくよりも長く。ちょっとしたブログが書けてしまうほどだ(長文での投稿は途中で折りたたまれる仕様になっている)。まだ始まったばかりのサービスなので、その雰囲気を何かに形容するのは早計かもしれない。ユーザーたちも今のところ手探りで投稿している様子が伺える。

 リプライも送ることができるが、少しハードルが高いのか、いわゆる「空リブ」状態が基本である。わたしはこの「空リプ」という状態が苦手であった。それは、基本的に自分がフォローしている人のつぶやきしか見れないTLであれば、誰が誰に何を言っているのかが分からず、なんだか電車の中で通話をしている人を眺めるような気持ちになるからだ。

 ただ、このsaypipではフォローをしているしていないにかかわらず、すべてのユーザーのつぶやきが流れてくる。だからお互いに交わし合っている内容が分かるのだ。でも、対面できているはずなのにみんな空リプだから、お互いの目線はどこかちぐはぐなんだよね……! その感じが、従来のSNSでは体験できない妙な心地よさを生み出しているようにも思える。会話してもいいし、しなくてもいい。誰かと友達になってもいいし、ならなくてもいい(友達になると、ユーザー名やプロフィールが閲覧できるようになる仕様だ)。

 そんな空気感を体験してみたいかも、と思う人はぜひsaypipを。

 saypipを覗いてみる!