あったかスープ的な美味しさ「冒険家エリオットの千年物語」

あったかスープ的な美味しさ「冒険家エリオットの千年物語」

鳥子
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奇を衒ったところのない暖かいストーリーと、サクサクした操作感でとても楽しかったです。

とりあえず私のクリア状況は

  • トゥルーエンド到達

  • 難易度ノーマル

  • 星3武器七種入手、星3盾入手

  • 体力20

  • 魔石精製ランク8

  • 魔石箱ランク6

  • クエストコンプ

  • ネコマスター

みたいな感じで、30時間くらいでした。

フルプライスでのボリューム不足を指摘する声も見かけましたが、ナビがやたら親切なので「みっちり30時間」って印象で、個人的にはけっこう満足感ありました。

もちろん「もう少しこうだったらなあ」って部分もありますし、好き嫌いも分かれるタイトルなんじゃないかな、とも思います。

(※ネタバレはありませんがスクリーンショットは二周目のものになってます)

あったかスープ的な物語

素直な印象の物語で、終盤になるまで「姫を助ける手段を探す」というシンプルな目的を追いかけるものなので、人によっては退屈だと感じるかもしれません。

序盤はその助ける姫・ヒューリアとの絆作りみたいなところもありますし(良い子で可愛いです)、歴史を渡るといっても歴史のキーマンとして大変革するような感じではなく、旅先で出会った人達の営みに触れる、という感覚のほうが強いですしね。

ただ、私は沁みました。

珍しい味付けや凝った味付けじゃないし、お腹にガツンと溜まる感じじゃないけど、あったかスープのようなおいしさ、というか。

いちおうマルチエンディングという形にはなってるんですが、やり直しを想定されてる形だと思うので、どっちかというと一章、二章、三章みたいな章区切り的なものじゃないかなあと思います。

(実際バッドエンド見る前はトゥルーエンドに繋がるイベントが進行しなかったような気がするんですが……単なる見落としだったらすみません)

じわじわと真相が明かされて、じわじわと大円団に向かってる感覚がありましたし、実際最後にバーンと暖かいイベント見せてくれて、幸せ感がありました。

エリオットくんのちょっとクサイところも含めて「王道」って感じで、私も途中まで「この時代にこんな王道展開があり得るのか……?」と不安になるくらい素直な話だったんですけど、その素直さが本作の価値だし、魅力だと思います。

突然自語りして申し訳ないんですけど、私、オタクに片足突っ込んだ最初の作品が漫画版ナウシカで、そのせいなのか「高貴(←必ずしも身分ではない)な女性キャラクター」にとても弱くてですね……

で、そういう女性を助けるゲーム、大好きなんです。

もちろん少数派かもだし時代には合わないのかもしれないとは思ってるんですけど、せめてマリオとリンクには伝統芸としてずっとピーチとゼルダを助けてて欲しいなあ~、なんて思っている今日このごろ、

新作タイトルでドドドド直球の「お姫様を助ける話」を持ってきてくれたスクエニには大大大大感謝です。本当にありがとう!!

序盤ではフェイではなく姫様がついてきてくれます
回復を初めて使った時、姫様の方が喜んでてかわいいの図

探索が強さに繋がるところが好き

四つ集めると体力が増える「生命のかけら」というなんか聞いたことのあるようなアイテムを集めて丈夫になったり、より強い武器を求めてダンジョンを彷徨ったり、他の人依頼を聞いてアクセサリをもらったり、

マップやダンジョンを探索することが、そのままエリオットの強さに繋がっているところが良かったです。

冒険家って設定ともピッタリだし、そういう意味でもいいですよね。

あとは武器にオプションをつけられる「魔石」という要素があるんですが、実は私はラスボス戦まで全然使ってなかったので、あんまりコメントすることがありません。

この魔石、コストがあってコスト上限までしか装備できない使用なのですが、私「魔石箱を強化すれば装備コスト上限が上がる」ということに、最終戦で負け続けて攻略を検索するまで気が付かなくてですね……

溜まってたお金を全投入して上限上げて強そうな魔石をつけまくったらラスボスにも勝てたので、けっこう強さに直結してる要素なんじゃないかなと思います。たぶん。

コスト上限15(初期値)じゃ魔石ぜんぜんつけらんないじゃん、とか文句言いながら死にまくってたんですから、もはや自分が敵って感じです。二週目はいろいろ使ってみたいです。

あとは相棒の妖精、フェイのスキルですね。右スティックでフェイの操作が出来て、フェイのいる場所までワープしたり、火をつけてもらったり、ものを集めてもらったり。

正直、私はエリオットの操作で手一杯だったので、ボス戦などではあまり使えなかった感がなくもないのですが、きちんと使えば楽になるようです。シッソーだけは回避でお世話になりました。

あとお金を払うと生き返らせてくれたりもします。妖精ですからね。

「ワタシの出番かな〜?」もお気に入りの台詞

そんな感じで機能をまったくフル活用できなかった私でもノーマルならクリア出来ました。

難易度もイージーからベリーハードまであるし、アクセサリも「ジャストガード受付時間の延長」や「落ちてもダメージを受けない」などアクション面での難易度を下げてくれるものが結構あり、遊びやすい設計だと思います。

時代ごとの変化がもっと欲しかった

個人的にはここが最大の残念ポイント……

探索が強さに繋がると書きましたが、だからこそ、マップにもっと変化を出して欲しかったです。

四つの時代を行き来しながら物語を進めていくのですが、たしかに人の住む街はガラッと変化を持たせていますし、登場する人物も違います。遺跡の内部は多少変化があります。

でもフィールドに大した変化がないんですよー!!

遺跡の位置はもちろん変える必要はないのですが、辿り着くためのルートが同じ。どの時代も同じ道を走り、同じ洞窟を抜けて、同じハシゴを登ります。

お宝を求めてぴょんぴょんするのは楽しいですが、正直、四回も同じマップ走ってると退屈になってきます。マップ埋めも探索が楽しいと言うよりは「白紙だと気持ち悪いから一応埋めとくかあ…」みたいな感じになってきます。

ここは、これが改善されたらもっと面白くなっただろうと思う点なだけに、すごく残念でした。

時代が違うといっても千年ですから、大きく地形を変更するのは違和感あるかもしれませんが、ハシゴや柵の位置や、木の成長や伐採など、なんかあったんじゃないかなあって思うし、そもそも江戸時代でも埋め立てやら治水工事やらやってたわけですから、魔法の時代なんかはもう少し地形を弄ったり、別の集落があったりしても嬉しかったのになあ、って。

この時代にここの岩を爆破しておけば落石が防げて後の時代でも入れるみたいな、時間的なギミックも少しは欲しかったです。

もちろん開発の方もそんなことくらい分かってらっしゃるとは思うので、実現出来ない事情がおありになったんだとは思うんですけど、それはそれとして、次回あったらぜひ頑張って欲しい! と思う点です。

あとまたお姫様助ける話がいいなあ…(ワガママ)

そんなわけで欠点もあるし刺さらない人には全然刺さらないだろうなあとは思うんですが、家族愛ベースの素直な物語や、サクサクとしたプレイ感、かわいくておしゃべりな相棒枠など、私には何だかとても心地よく遊べる作品でした。


冒険家エリオットの千年物語 © SQUARE ENIX

鳥子
鳥子 @torihosu.bsky.social

ゲーム好き | ゆるく絵を描く | 男女CP好き | BL系 not for me 💘 ゼルダ(BotW/TotK) 🎮 冒険家エリオットの千年物語 https://lit.link/torihosu

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