能を知る会 東京公演
目次
能を知る会 東京公演「輪藏・鉢叩」
国立能楽堂
2026年6月28日(日)11:30開演
講演「読経の功徳・眼前の奇瑞」
葛西聖司
仕舞「老松」 駒瀬直也
仕舞「右近」 観世喜正
能「輪蔵・鉢叩」
傳大士:中森貫太
老翁/火天:中森健之介
普建童子:井出陽人
普成童子:中山純之介
旅僧:宝生常三
従僧:舘田善博、梅村昌功
都の者:野村太一郎
鉢叩き僧:野村萬斎、野村裕基、深田博治、
高野和憲、飯田豪、金澤桂舟
瓢の神:中村慶一
笛:藤田貴寛
小鼓:鵜澤洋太郎
大鼓:安福光雄
太鼓:小寺真佐人
質疑応答 中森健之介、中森貫太
*・*・*
あらすじ
能「輪藏」
筑前国太宰府の僧(ワキ)は、太宰府と同じく天神をお祀りしている都の北野天満宮へと参詣することにした。北野に着いた僧は、門前の者(アイ)の案内を受けて境内に入り、輪蔵を拝ませてもらう。僧が大蔵経を納めた輪蔵を拝んでいると、ひとりの老翁(前ツレ)が現れる。老翁は僧が太宰府から来たことを言い当てた後、自分は五千余巻の経典を守護する十二天のうち、火天であると明かす。僧が天部を目の当たりに感激していると、老翁は一夜のうちに輪蔵にある五千余巻の経を拝ませることを約束する。そして、仏教流布の昔や、三人の経典の守護者、輪蔵のいわれなどを語った後、姿を消す。〔中入〕
夜になるとこの世の者とは思えない香りや音楽が聞こえてきて、妙経守護神の御厨子の扉が開く。中から傳大士(シテ)が、普建童子・普成童子(子方)を伴って現れ、釈迦一代の御経の箱を僧に捧げる。そして傳大士が楽を舞うと、火天(後ツレ)が天降り現れる。火天は輪蔵を回して転経の儀式を示し、再び昇天する。やがて、傳大士もふたりの童子を伴い、元の瑠璃の座に帰るのであった。替間狂言「鉢叩」
都に住む鉢叩き僧は、北野天神の末社である瓢の神【ふくべのしん】に参詣しようと、朋輩一同と待ち合わせて出かけた。さっそく参拝し、全員で和讃を唱えながら神前を回り、踊り念仏を始める。すると瓢の神が顕現し、鉢叩き僧たちの参詣を喜ぶ。やがて瓢の神は、一同の行く末を守ろうとめでたく謡うのであった。
(eプラス販売ページより引用)
能「輪蔵・鉢叩」
能「輪藏」も、替間の「鉢叩」も初見だったが、葛西さんの解説と毎度お馴染みの字幕もあって、その世界に浸ることができた。
観終わった後は、なんだか有難い気持ちになった。健之介さんの火天、背丈あって迫力あるからカッコよかった。
一方、萬斎さんの謡は今回も素晴らしかった👏
(それを言ったら仕舞と地頭を務めた喜正さんもだが👂️✨)
萬斎さんと裕基くん、深田さんと高野さん、そして飯田さんと桂舟くんがペアになっていたけど、飯田さんと桂舟くんの組合せを見ると5月のFCイベントを思い出す🤭
そんな狂言方の皆さんは、当日の朝10時から囃子方と申し合わせをしていたそうで、前日までのスケジュール(日出処の天子を公演)を思い出しては「お疲れ様です🙇」という気持ちになった😅
しかもこの日の推しはダブルヘッダーだったのだ💦
質疑応答
●すり足とムーンウォーク
すり足はカカトをつけるが、ムーンウォークはつま先つけてたので、どちらかというと日本舞踊の方を参考にしてるかも!?とのこと。
●足拍子について
足拍子はカカトから落として鳴らす(つま先から落とすと怪我のもとになる)。尚、男性役の時は膝を90度まであげるが、女性役のときは上げられないので、それでも同じように鳴るように強さで調整してる。
●リハーサルはするのか?
大掛かりな演目だが、上演記録(手本)があるので、基本的に一回の申し合わせでできるようになっている。今回はシテ方と囃子方と合わせを月曜に行なったが、狂言方は当日の朝10時に作り物を置いた状態で、囃子方と申し合わせをおこなっていた。
●面をつけるときとつけないときの法則
狂言方は女性役でも面はつけないが、唯一つけるときがあり、それは、男性から見て好みではない女性(おかめ)を演じる時😂
●国立能楽堂の輪蔵は作り置きしている
通常、他では都度解体されている。今回は自分で組み立てたくないから国立能楽堂にしたとのこと😂
普通の作り物は基本的に1〜2時間で組み立てるが、道成寺などの大きなものは別に組み立てる専用の日を設定している。
●長谷寺の輪蔵は、昔はなかった
尚、できた時に一般客が回し過ぎて壊れたので、今は決まった時にしか回せないらしい。
●能の子方は子ども能の子たち
稽古は5回くらいだけ。狂言方は中村さんの息子で玄人の子だから毎日稽古してたかもしれないけど、カンタ先生はアマチュアの子でも数回の稽古で、玄人の子と同じレベルに持っていけるよう日頃から稽古してるのて、そこは気にしてない。
●いつの間に作り物の中に居たのか?
最初から入っていた(一時間くらい)。でも子方は可哀想だから、狂言方が去る時に、客がそっちに気を取られてる間に切戸口からそっと中へ。
●能舞台の構造
能舞台の端は少し段差が付いていて落ちないよう足の裏で判断してる。また橋掛かりの松の木は立ち位置の目印でもある。シテは出てきた時に、一度松の木の後ろに立つと決まっている。