世界文化フォーラム特別講演
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世界文化フォーラム特別講演
MOA美術館 能楽堂
2026年7月26日(日) 15:00開演
対談「伝統芸能 能と歌舞伎の美」
坂東玉三郎(重要無形文化財「歌舞伎女方」保持者)
観世三郎太(シテ方観世流)
ファシリテーター:内田篤呉(MOA美術館館長)
能「隅田川」
梅若丸の母:観世三郎太
梅若丸:坂口和貴
渡守:福王和幸
旅人:矢野昌平
笛:松田弘之
小鼓:飯田清一
大鼓:亀井広忠
*・*・*
歌舞伎の人間国宝・玉様と、観世流の若宗家である三郎太さんが対談すると知り、とても興味があったので行ってきました。
まぁ、実際は対談というより、司会者の質問に二人が答える形式で、対談って感じではなかったのですけど😅
■世界文化フォーラム
https://wj-cf.org/
尚、こちらの模様は後日、世界に向けた翻訳を加えた上での配信がある様なので、詳細は控えますが、お二方の能と歌舞伎に対する言語化が素晴らしかったので、配信されたら是非みなさんにも観て頂きたいと思います。
…が、特に印象に残ってる話をひとつだけお伝えしたい。
それは玉様が「型というものは器であり、その中に何を入れるかは役者次第である」と仰ったこと。
それを踏まえた上で拝見した三郎太さんの隅田川は素晴らしかった。以前、同じ場所て「羽衣」を観た時も感じたが、この人の能は美しい。若宗家としてしっかりと稽古を積んでる証しである。
そして、子供の亡霊(または幻)と再会した時、シテである母親の感情が揺さぶられ感情が高ぶり乱れていることが伝わってきて泣きそうになった。能の動きはシンプルで、現代劇のように写実的に演じてる訳ではないのに、そんな風に見えたのである。
27歳の青年が、異性でしかも母親という存在をここまで演じきれるのかと思ったらあっぱれだった。と、同時に将来が楽しみになった。彼がこの先、人生の経験値を更に積み重ねたとき、この演目は更に深みを増すだろうと思った。
ちなみに彼のトークぶりは、かつて初めて解説をしていた時の野村裕基くんを思い出すような初々しさがあった(笑)そんな彼の言葉に耳を傾け、時に深く頷き、微笑みかけながら見守っていた玉様も素敵だった。
玉様の言葉の数々は能や歌舞伎に対する言語化が素晴らしく、今後も観劇を続ける上で色々と勉強になった。
あと余談だが演能中、ゲリラ雷雨だったようで(まるで母親の絶望を表してるかのよう!)、その音が能楽堂にも微かに聴こえていたが、終わってロビーに出てみると、雨は上がり、外には虹🌈が出ていた。
三郎太さんが「珍しく悲しい話が悲しいまま終わる演目」と仰っていたが、でも虹を観た時に清々しさを感じて、なんだか悪くないなと思えた。