母の懺悔?
ここ一年だろうか。母が会う度にこんなことを言うようになった。
「わたしは良い親ではなかった。申し訳ない」関西弁なので実際はもっと砕けている。
「ええ?」とわたしは最初聞いた時に面食らった。
単純に、意味がわからないからだ。でも母はそう言う。わたしの中で母への評価はふつうである。というか、三人も産んで成人まで育てあげているのに、どうしてそんなことを言うのか。具体的にどの部分を詫びているつもりなのか。全然分からないのである。
どう返していいか毎回困るからやめてほしいし、母のことを尊敬はしているが好きにはなれない一因がこれだよなあと思う。
しかしわたしは娘だからなんとなくわかる。この人はこれが言いたいだけなんだと。
ため息が出る。言われた側の気持ちなど母は考えられない。だって言いたいだけだから。
そもそもわたしの子ども時代だって、決して良い子どもと言えるものではなかった。幼少期は親に殴られたり叱られたりが頻繁にあったが、そうされて当たり前のことをしたと今になっても思う。ここには気軽に書けないようなことをたくさんしてきた。……ん?
ああ、そうか。今度母がそう言ったら、「わたしやって良い子どもちゃうかったから苦労させることも多かったやろ、お互い様やからもう言わんで」と返せばいいのだ。
これでもまた言われてしまったら、何度でも同じことを返せばいい。言いたいだけの人には言わせておけばいいのだ。
自分の家族のことはよく分からない。昔からずっとそうだ。よく分からないまま死んでしまった人もいるし、もう分かろうとしなくていいのかもしれないと半ば諦めている自分がいる。
いつか分かる日は来るのだろうか。まあ、来なくてもいいか。
鉈実 @nuplatoon.bsky.social
思考の整理と日記。
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