お絵かき掲示板の思い出
わたしは小学生の頃、当時は少し珍しい、パソコンで遊ぶ子どもだった。家族共用だったか、すでに買い与えられたものだったかは忘れたが、放課後に友達と遊ぶ約束がなければネットサーフィンにいそしんでいた。
フラッシュを眺めてゲラゲラ笑ったり、ニコニコ動画でコメントを流したり、あとは、お絵かき掲示板に入り浸ったりした。
このお絵描き掲示板は、とあるフラッシュシリーズを制作していた人のサイトに併設されていたものである。そしてわたしはそのフラッシュシリーズが大好きであった。お絵描きも好きだった。だからわたしはいつ頃からかその掲示板に絵を投稿しはじめるようになった。その場所で絵を投稿している小学生は、おそらくわたししかいなかった。
しかし当時は「半年ROMれ」などという言葉も知らなかった小学生であったので、そこでわたしがどのような振る舞いをしていたかは想像にかたくないだろう。そう、一言で表すと「黒歴史」である。
ただ、その時掲示板にいた人たちは優しかった。時折現れる荒らしに対して反発するわたしを「無視するんだよ」となだめ、作品にコメントを残してくれ、文字通り温かく見守ってくれた。受け入れられていたかどうかは今でも疑問だが、居心地は良かった(空気を読めない小学生だったのでどこだって居心地は良いと感じていただろうが)。
ネチケットも絵を描くことの楽しさも、そこにいた人々に教えてもらったようなものである。いい人たちに巡り会えたと今でも思う。感謝でしかない。
むしろ、今とは違ってある程度狭まったコミュニティーの中だからこそ許されていたのかもしれない。今同じようなことをすれば絵の拙さを「冷笑」されたり、悪意をもったアカウントに晒されたりしていたかもしれない。そもそも小学生はSNSを始められないか……。
こんなことを書くと、「昔はよかった系ですか」と思われてしまいそうだが、実際そんな風に悪意にさらされた場合、楽しく描き続けることができるものだろうか。あっという間に時代がめっきり変わってしまったので、今だったらそうだろう、という仮定の話しかできない。
今見に行ってみると場所自体は残っていた。しかし、絵の投稿はもうできないようであった。
管理人の方もなんとブログを続けられているようだった。二十年以上も続いていることになる。
あの頃わたしに優しくしてくれた方々が、今もどこかで元気に過ごせていますように。
これを読んでくださっている方々も、どうか元気にお過ごしください。
思考の整理と日記。
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