石鹸の成分表示
石けんを長年愛用してきて成分表示など各種表示は目にしていたものの、どの法律によって決められたものかはあいまいな認識だった。大昔に家庭科の授業でやったような気もする。先日の記事に書いたおろしたての石けんをきっかけに表示について調べてみた。
なお、石鹸とは油脂とアルカリ剤を反応させてできた物質で、体や衣類や食器などの洗浄に使うもの。合成洗剤は石油や油脂からできている洗浄剤のこと。文中の一般名称として記載する場合は石鹸と記載し、法律や商品名でで「石けん」と記載のあるものはそのまま石けんと記載する。
石鹸の用途
市販されている石けんは用途により主に「洗濯用又は台所用の石けん」と「化粧品」の2つに分かれ、製品に表示しなければならない情報が異なる。
・洗濯用又は台所用の石けんに表示しなければならない情報については家庭用品品質表示法
・化粧品に表示しなければならない情報については薬機法(通称)で正しくは医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律
表示内容の一覧
家庭用品品質表示法 | 薬機法 |
|---|---|
品名 | 名称 |
成分 (界面活性剤の含有率を表示) | 成分 |
液性(固形石鹸は省略可) | 使用期限(3年以内に品質が変化するおそれのあるもの) |
用途(固形石鹸は省略可) | 製造番号又は製造記号 |
正味量(固形石鹸は省略可) | 薬事法第42条第2項に定められた特定の成分の配合量 |
使用量の目安(固形石鹸は省略可) | 前各号に掲げるもののほか、厚生労働省令で定める事項 |
使用上の注意(固形石鹸は省略可) | 氏名・住所 |
氏名・住所 |
実際の商品の比較
例としてミヨシ石鹸のオンラインショップ上での表記を比べてみる。商品画像を拡大すると氏名・住所は確認できた。製造番号は未確認である。
品名 : 台所用石けん
成分 : 純石けん分(98%脂肪酸ナトリウム)
製品に含まれる全成分 : 牛脂脂肪酸Na、パーム核脂肪酸Na、水、グリセリン、パーム核脂肪酸、塩化Na、エチドロン酸、EDTA-4Na
内容量 : 135g
全成分 : 牛脂脂肪酸Na、パーム核脂肪酸Na、水、グリセリン、塩化Na
内容量 : 108g
品名 : 台所用石けん
用途 : 食器・調理用具用
液性 : 弱アルカリ性
成分 : 純石けん分(28%脂肪酸カリウム)
製品に含まれる全成分 : 水、ナタネ油脂肪酸K、パーム核脂肪酸K
内容量 : 370ml
全成分 : 水、ラウリン酸K、ミリスチン酸K、パルミチン酸K、ステアリン酸K
内容量 : 350ml
★がついたものが「化粧品」であり、ついていないものが「洗濯用又は台所用の石けん」である。液体の台所用の石けんが表示しなければならない情報が多いことがわかる。また、表示内容の一覧表を見ると固形石鹸は表示を省略できる情報が多いこともわかる。
石鹸に含まれる水
私が先日購入した白井油脂工業の無添加石けんの成分表示に「石けん素地、水」と記載されていた。固形石鹸で水?と不思議に思った。固形石鹸で水が成分に表示されているものをあまり見た事がなかったからだ。そこで無作為にメーカー10社から1種の浴用石鹸を抽出し、成分表示を確認して水の記載があるものを数えてみた。なんと、その数4社。見た事がない気がしていただけで水が記載されている製品は少なくはないようだ。メーカー10社は以下のとおり。下線が引いてあるものが水の含まれる浴用石鹸のあったメーカーだ。全社全種の石鹸を確認してはいない。石鹸素地の中に含まれる水はキャリーオーバー成分であるとして表示を省略しているメーカーがあることも考えられる。キャリーオーバー成分は平成13年3月6日付医薬審発第163号/医薬監麻発第220号によると表示の義務がないとされている。
ミヨシ石鹸、太陽油脂、エスケー石鹸、松山油脂、地の塩、シャボン玉石けん、ねば塾、白井油脂工業、アレッポの石鹸、パレスチナ・オリーブ
【参考資料】




「よしの」の別邸です
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