堀尾幸男 舞台美術展 「無限」のたわむれ / 東広島市立美術館

堀尾幸男 舞台美術展 「無限」のたわむれ / 東広島市立美術館

自分の人生において、お芝居、舞台、ライブを見に行くことは少なめだ。しかし「舞台裏がのぞけるんじゃないか」という好奇心で、この特別展を見に行った。

堀尾さんの半生から始まり、舞台美術をやるきっかけ、演出家や出演者とのやりとり、舞台の設計図、ミニチュアなど、いろいろな基礎知識がなくても楽しめる内容だった。

広いといえども、限られた空間。作品やライブなどの世界観、場面転換など、それをどうやって表現するんだろう、とずっと頭をフル稼働させて展示を見ていた。しかし「やっぱり実物見たいなぁ」と思ったのが正直なところ。

舞台に詳しい、あるいは実際に堀尾さんが舞台美術を手がけた作品を鑑賞したことのある人には、もっともっと楽しめる展覧会だと思う。

脳みそフル稼働で疲れたが、想像するだけではない。教養がっ、基礎知識がっ、問われる!!

「藤原歌劇団」ってあの藤原さん?!(どの藤原さんだ!あとで調べたら、妹尾河童さんの著書に登場した藤原義江さんたちが作った歌劇団で、記憶と合ってた)

三谷幸喜さんの「其礼成心中(それなりしんじゅう)」って「曽根崎心中(そねざきしんじゅう)」の内容を知ってたらより面白く観劇できるの?いや、「曽根崎心中」という作品名を久々に思い出したわ。

などなど、国語か歴史かの知識か、はたまた教養か、とにかく「文化的なものをたくさん知っているほうが楽しめそう」だったし、「そして、きみはどれくらい教養が身についているのかな」と問われた気がする展示だった。と、私は感じた。

楽しみ方は人それぞれだし、知識があろうとなかろうと楽しめる要素は満載だと思うけれど、こういった方面に最近ほとんど触れていないなぁ、と思った。美輪明宏さんに叱られそうだ。

堀尾さんのデスク周りのカオス具合は楽しかったし、制作に使う素材のなかの布が何種類もあって実際にさわれるのも興味深かったし、最後のお部屋の1/1スケールの舞台美術は「鏡を使っていそう。素材で紹介されていた英国紗が使われていそう。でも、鏡はどこに仕込んであるの?全然わからない。どういうことなの?!」と答えの出ない問題を出されたみたいだった。ほんと、全然わからなくて堀尾さんが「舞台美術の魔術師」と呼ばれるのがわかったような気がした。

会場を出たあとの映像で、広島出身の広尾さんが旧広島陸軍被服支廠(きゅうひろしまりくぐんひふくししょう)の活用方法を熱く語っていたのが印象的だった。

チケットはシンプル
一番最初に旧広島陸軍被服支廠を描いた作品が展示されていた
こういうスケッチが描けるといいよなぁ、という憧れ
武蔵野美術大学に行ってらしたので絵も描ける。ポスターも描ける。
舞台の奥行きよ
仕掛けを考えるのも大変だと思う
時々、堀尾さんの手書きの説明メモがあった
カオスなデスク周り
結構な広さなのに作業する面積、ちっちゃっ!私の同じ感じになっちゃう。
どれも気になって手に取ってみたくなるものばかり
ボツ作品はゴミ箱に
大風呂敷。色合いが平安時代。
天井にも舞台小物の展示。裏はのっぺりしていた。
最後の展示。未だにどうやってあったのか見当もつかない

世界の涯てでお茶を飲む

キリエの日々

まだコメントはありません