LLM AI野郎は可能性の海、マルチバースの夢しか見ない
長編アニメーション映画『青春ブタ野郎はディアフレンドの夢を見ない』を観たのでちょっとだけ感想を。
LLM AIは単語の結びつきをベクトルという形で演算しており、そのベクトルからトークンを弾き出して言葉を紡いでいく(LLM AIが指示を受けて”2+2”という演算ですら”4”というトークンが弾き出されただけで数式演算しているわけではない可能性はある)。
様々な組み合わせの中からもっともらしいトークンがアウトプットされる。これはマルチバース、並列宇宙的な概念に似ている。選ばれた世界、選ばれなかった世界。LLM AIの中ではやり取りの中で決まっていく、だけであり何か劇的なやり取りの変更があれば容易にそれまでのやり取りをリセットして他の回答の流れに移っていく。
この物語世界における選択と結果の連鎖は別の選択によって上書きされ、しかも過去に起きたとされる事まで変質させるが、それは世界が変化したのか単に他の世界線に移っただけなのか明確な答えはないというか、どちらも成り立っているように見える。世界を変えるか世界を移るか。主人公はこのような不確かになった世界の上でグラグラな足元を親しい人たちと乗り越えていき、結局それは主人公が世界観を確定させるという形で収束した。
日常+SFものとして、言葉の持つ定義性とLLM AI的なマルチバース世界観の組み合わせが奇抜でよくできている作品だと思う。
m.s. and bluebird @bluebirdflyagain.bsky.social
朝「えみり既読おそーい」(『違国日記』6巻より)
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