おもひでぽつぽつ 第6回 / 全7回

解決しないことの解決法、求ム

鉈実

 わたしは基本的に言葉を尽くして話し合えば、相互理解が進んで円滑に関係を築けると思っている。

 わたしのプライベートでの付き合いが激狭物件なのはさておいて、職場ではできるだけ雰囲気が良くなるように働きかけているつもりだった。

 実際、パワハラメンバーが抜け切ったあとの職場の過ごしやすさはピカイチだった。あと管理職にも雰囲気作りのことで褒められた。へへ。

 しかしそんなわたしでも如何ともし難い存在がいたわけで。

 それは異動してきた、わたしより少し年上のXという人である。わたしはXと、とある仕事を一緒にしなければいけなかったので、一年目はお互い愛想良くあれやこれやとやってこれた。

 だが二年目になって、Xの仕事が増えた。というか、自分で増やした。「これ以上仕事増やしたらやばいっすよ」と前年度に助言したわたしの言葉は、空へ溶けて届かなかったらしい。

 もちろん、わたしの仕事も増えている。お互い様といえばお互い様なのだが、一緒にやるべき仕事の比重がわたしに偏るのだ。

 やだなー怖いなー。

 なんかそのうちわたしたちはギスギスしてきた。わたしはXと接する時はできるだけ普通でいることを心がけていたのだが、Xの態度がギスギスしている。なぜ?

 やだなー怖いなー。

「管理職、助けて!」とコールを送ったが、

「コミュニケーションを頑張ってとってもらうしかないよ」

 が、頑張ってるんですけろ……。

 そうこうしているうちに、わたしが進めていた仕事の最後の部分を、Xが「譲ってくれないか」と言い出した。やめろーーーーー!!!!!!!!!!

 しょうがない、腹割って話そうじゃないか。わたしはXに話し合いを求めた。え、偉すぎる。話し合いの後、要約すると最終的にこんなことを言われた。

「鉈実さんにもっとわたしの仕事サポートしてもらいたかったです……」

 し、知らなすぎる。お前の仕事、専門性高いし、お前が振ってくれないので、ぼくは何もできませんが……。

 もうわたしは諦めた。諦めてしまった。

 こうして二人は決裂したまま、数年間ずるずると同じ仕事を続けることになったのだ。そのあとも何度か衝突があり、その度に職場でわたしが気狂いダンスを披露することになったのはまた別の話である。

 あとあの時の話し合い、Xにとってはわたしの言い方がだいぶ嫌だったみたいで、あとで管理職に注意された。わたしが。ほえ?(萌えキャラ)


 仕事内容は詳しく言えないのでかなり要約しているが、今でも最適解を導きだせないでいる。

 人間関係構築検定保持していれば何とかなったのかもしれない。精進します。

 

鉈実
鉈実 @nuplatoon.bsky.social

思考の整理と日記。

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