米国政治キーワード Part 14 of 33

(14)白人福音派

福音派とはプロテスタントのキリスト教で特定会派を指さない信仰のあり方で生まれた派閥である。

“米国の福音派は、神の言葉としての聖書、個人的な回心体験、救いの条件としてのキリストへの信仰、そして布教を重視する、複数の教団、教会、個人からなる宗派の壁を超えた宗教集団であり、運動である。アメリカには、長老派やバプテスト派などの多様な宗派が存在するが、福音派はそうした宗派の壁を超えたものとして理解されるべきだろう。つまり、長老派教団の会員でありつつ、福音派を自認する信者も当然存在する。”

「福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会」  https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-08-EK-2236782

この中で白人福音派は激しく政治行動を取る存在でありMAGAやトランプ政権の支持において大きな影響力を有している。

彼らは宗教が日常に結びついている人たちで、ゆえに保守的な態度が強い。彼らは他者に干渉されないようにするため他者に対して先手を打とうとする。それは中絶反対運動であったり、性的少数者否定のための政治運動であったりしており、その点を斟酌してくれるトランプ政権に対する支持は根強い。

なお福音派もいろいろでカーター大統領は「ボーン・アゲイン」告白を公に表明した政治家でもあった(ボーン・アゲインは神の前で自分の罪を認めキリストの救いを信じるという形で「生まれ変わる」事を意味する。当然福音派は色めきだったが、カーターは政治に対して宗教が介入しようとする事への不愉快さを表明しており、白人福音派が期待した宗教に根づく政治は行われなかったため、レーガン支持に乗り換えていくことになった。レーガン当選では民主党支持者の越境が多くレーガン・デモクラッツという言葉が生まれるほどだったが、白人福音派の動きも無視できない要素だったはずである。

m.s. and bluebird
m.s. and bluebird @bluebirdflyagain.bsky.social

朝「えみり既読おそーい」(『違国日記』6巻より)

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