(36)Press Secretaryは気楽なお仕事?
目次
Press Secretary(報道官)
大統領府(ホワイトハウス)で定期記者会見を行う際の責任者でありスポークスパーソンでもある。通常日本語では報道官と訳される。
いわゆるホワイトハウス記者会の出席者らからの百人組手のような丁々発止の質疑をこなす。トランプ2期ではレヴィット報道官がMidterm(中間選挙)目前のこの時期まで在任していたが第2子の出産復帰後ほどなくして退任してフォックスニュースの出演者へ転身した。女性の重要な政治任用者ポスト退任者はいわゆる「ファイア」(解任・解雇)されたような人が多いが、レヴィット氏に退任と転身はビジネス的に言えば「うまいマネタイズ」「成功したイグジットプラン」とでもいうべきものだったと言えるのではないか。
なおレヴィット報道官の仕事ぶりはレターサイズの用紙にプリントアウトしたものを手にして「ここに書いてあります!」と振りかざしてのトランプ擁護だったが、ともかく毎度数十分間それで優秀な記者たちを食い止めてきたわけでトランプにとっては最強の盾の一つだったのは間違いない。
後任はトランプのSNS対応担当と言われるナタリー・ハープが推薦したと言われるフォックスニュースのコメンテーターをしていたザカリア氏が任命されたが、ギリシャ大使解任をめぐっての発表と質疑を短時間行った事(=短時間しか持たなかった事)が最初で最後のものになった。
ザカリア氏は弁護士資格を持つとされていたが、確認できないとする報道が出たことでザカリア氏は速やかに退任に追い込まれるという中間選挙前としてはありがたくないトランプの失策の損切り(=トランプの失策、の一つ)となった。ホワイトハウス記者会とはCNNなどトランプが嫌うリーク報道に関して対立状況にある中でもあり、また大統領府で大したポストでもないのに影響力を持つ「ロシア皇帝の側近の怪僧」のような存在の関わりなどトランプを評価しない人たちにとってはダメ押しのダメ押しの事実だが、MAGAコア層はおそらく動じないところが今のアメリカの分裂的な対立の厄介な点だと言える。
写真について
豊岡市の日本モンゴル民俗博物館のソルコクタニ妃(チンギス・ハーン4男トルイの后。フビライ・ハーンの母として知られる)、ドルゲネ妃(チンギス・ハーン3男の后)を模した衣装展示。
朝「えみり既読おそーい」(『違国日記』6巻より)
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